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コントローラとネットワークの設定
コントローラのLANポートをPCまたはLANにEthernetケーブルで接続し、リンクアップしていることを確認します。
コントローラの初期IPアドレスは以下の設定になっています。
IPアドレス | サブネットマスク |
---|---|
192.168.1.100 | 255.255.255.0 |
コントローラの設定
PCのIPアドレスを192.168.1.200/24など同じセグメントのアドレスに変更し、ブラウザから192.168.1.100のアドレスに接続します。
以下の画面が確認できれば正しく接続されています。コントローラへ接続した画面ではセンサーの状態が一覧で表示されます。初期状態ではセンサーに接続されていないために何も表示されません。
ブラウザのURLの末尾に/unlock1234を付与して表示すると管理画面へのアクセスがアンロックされます。
- http://192.168.1.100/unlock1234
次にブラウザからコントローラの8080ポートにアクセスし管理画面を開きます。
- http://192.168.1.100:8080
Network Confguration画面ではコントローラのIPアドレスやZabbixプロトコルによるデータの送信の有効/無効設定などが行えます。
この画面でIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、NTP、DNSの設定を行い、「Submit」ボタンを押すと設定が保存されコントーローラが再起動します。設定変更後は新しいIPアドレスでアクセスを行ってください。
Zabbix 4.0以降のZabbixサーバーやZabbixプロキシと接続する場合、NTPの設定を必ず変更してください。Zabbix 4.0以降はエージェントとの間の時刻調整を行わなくなったため、NTP設定が正しく行われていない場合は正しい時刻で監視データを送信することができません。必ず正しく通信ができるNTPサーバーのIPアドレスを設定してください。
コントローラとセンサーの接続
コントローラの1Wポートとセンサーの1WポートをEthernetケーブルで接続します。端子はRJ45ポートとなっており通常のEtnernetケーブルを利用して接続を行います。
このポートではセンサーとのデータ通信、およびセンサーへの電力供給を行っています。Ethernet規格のデータとは異なる通信を行うため、LAN接続を行うスイッチやPCと接続はできません。
コントローラとセンサー間のケーブル長を合計した長さは150M以内に収めてください。例えばセンサーがスプリッタを介して2つ接続されている場合、コントローラとセンサーA、コントローラとセンサーBのそれぞれのケーブル長の合計が150M以内に収まる必要があります。
センサーとの接続が完了したら、ブラウザからコントローラの管理画面を開き、上部の「Sensor Configuration」をクリックしてセンサーの登録画面を開きます。
画面下部にある「New SN」領域に0000000000000000ではない値が表示されていればセンサーが新規に認識されています。
「New Sensor」領域のテキストフィールドから値を選択、コピーして「Stored SN」の0000000000000000と表示されているテキストフィールドにペーストし、下部の「Submit」ボタンをクリックすることで新規にセンサーを登録することができます。
センサーを登録するとコントローラのトップ画面ではセンサーの取得値が表示されます。
センサー名を変更したい場合、コントローラの管理画面の「Name Config」画面から行えます。各センサー名を変更するとコントローラのトップ画面の表示に反映されます。
Zabbixの設定 (アクティブエージェント)
コントローラはZabbixエージェントのアクティブチェックの通信と同等の機能を有しており、Zabbixサーバーに対して直接センサーの取得データを送付することができます。
アクティブエージェント機能を有効にする場合、コントローラ管理画面の「Network Config」画面で以下の設定を行います。
設定パラメータ | 説明 |
---|---|
Active Agent Enabled | アクティブエージェント機能を有効にします |
Server IP or Domain | 通信するZabbixサーバーのIPアドレス、またはDNS名を設定します |
Server Port | 通信するZabbixサーバーのポート番号を設定します |
Request Key interval in sec | Zabbixサーバーから監視アイテム設定の取得を行う間隔を秒数で設定します。(zabbix_agentd.confのRefreshActiveChecksパラメータと同等) |
Host Name | エージェントのホスト名を設定します(zabbix_agentd.confのHostnameパラメータと同等) |
ZabbixサーバーのWebインターフェースから以下のホスト、アイテムの設定を行うことで、コントローラからのセンサーデータをアイテムのデータとして受信することができます。
設定パラメータ | 説明 |
---|---|
ホスト名 | コントローラに設定したHost Nameと同じ文字列 |
アイテムのタイプ | Zabbixエージェント(アクティブ) |
アイテムのキー | 接続しているセンサーにより以下のキーを設定 |
コントローラが対応している接続方式はアクティブチェックのみです。Zabbixサーバーのアイテム設定ではタイプに「Zabbixエージェント(アクティブ)」を利用する必要があります。パッシブチェックによる通信は行えないため、タイプに「Zabbixエージェント」を利用したり、zabbix_getコマンドを利用したデータの取得はできません。
センサー種別に対するアイテムのキーは以下の通りです。コントローラに接続された1つ目のセンサーから順に末尾の数値を1, 2, 3...と変えて登録することで複数のセンサーのデータを取得することができます。
センサー種別 | キー | データ型 |
---|---|---|
温度センサー | temp.1 | 数値(浮動小数) |
湿度センサー | hum.1 | 数値(浮動小数) |
気圧センサー | press.1 | 数値(浮動小数) |
電流センサー | irms.1 | 数値(浮動小数) |
CO2センサー | co2.1 | 数値(浮動小数) |
(旧)接点センサー(AコネクタON/OFFステータス) | in.a.1 | 数値(整数) |
(旧)接点センサー(AコネクタON回数) | cnt.a.1 | 数値(整数) |
(旧)接点センサー(BコネクタON/OFFステータス) | in.b.1 | 数値(整数) |
(旧)接点センサー(BコネクタON回数) | cnt.b.1 | 数値(整数) |
(新)接点センサー(コネクタON/OFFステータス5秒) | in.a.1 | 数値(整数) |
(新)接点センサー(コネクタON/OFFステータス30秒) | in.b.1 | 数値(整数) |
その他に利用できるアイテムのキー
キー | データ型 | 説明 |
---|---|---|
agent.ping | 数値(整数) | 必ず1を返す |
ボード上のジャンパーによる出荷状態へのリセット
ボード上のジャンパーを差し替えることでコントローラの設定を出荷状態へリセットすることができます。
標準状態のジャンパーは下記のようになっています。
ジャンパを下記の状態に差し替え、電源を入れることで設定が出荷状態へリセットされます。その後、電源を切ったあとジャンパーを標準状態へ戻して再度電源を入れ直すことで工場出荷状態で起動します。